メッセージ2
これは、とある神社の入口に貼付されていたものである。
「境内は神聖な場所です。」神がおわせられる聖なる地。神社であるわけだから誰も否定できない。
しかしながら、その後に続くメッセージが釣り合わない。神聖な場所であることを理由にするのであれば、通常の場所よりも制約を強化するか、もしくは制約をより徹底させる、そのどちらかがないと、ここが神聖な場所であることを宣言する必要はない。
「制約を強化しているか?」犬に綱をつける。フンの始末をする。どちらも他の場所でも課せられる制約であり強化されているとは言えない。制約を強化する意図があったのであれば、神社だけにただの綱でなく鈴緒をつけて下さいとか、逆に綱をつけずにハンドパワーで犬を制御してください、などにする必要があるであろう。またフンの始末についても、フンの始末が出来ない方は全力で呪いますとか、スカトロプレイが出来ない方はお断りしますなどハードルを上げる必要があるであろう。
「制約をより徹底しているか?」これは他の場所では適当にやったり、またやらなくてもいいけども、ここでは絶対やってということだ。確かに一般の道路などでは犬が放し飼いされていたりフンが放置されていたりする。では、ここは神社だから、そういうことは他所でやってくださいということなのだろうか?仮にそうだとしたら他所だったらいいけどうちの神社だけではやめろ、ということなのか?そんな身勝手な神社に神はおわせられるのであろうか?神社としては他所でもやってはダメですよ、というだろう。だとしたら、より徹底しているとはいえない。
結論としては、どちらにも該当しない。であるならば「境内は神聖な場所です。」は不要な宣言である。どんな場所であっても当たり前のことだから。
付け加えるのであれば、「犬を連れてる」ではなく「犬を連れている」であろう。