会社でお菓子を配ることについて

会社でお菓子を配ることが苦手である。

異動や退職でその職場を離れる際に、また休暇明けなどにそんな機会が訪れる。

しかしながら、これは職場の慣習に依るところであり、庶務の人に預けたり、決まった場所に箱を置くだけでよいというところもあるであろう。

残念ながら私の今の職場は、そのようなシステムで確立しておらず、自分で配る必要がある。

まだ親しい人であればよい。職場で同じ空気を吸っているものの、普段ほとんど話したことが無い人というのがいるもので、そのような人にお菓子を持っていくという行為がとても苦痛なのである。

自分がもらう立場になることを考えてみれば、お菓子を配っている人に対して、感謝こそすれ、ウザいと思うことなんてないのに、なんでこんなに苦痛なのであろうか?

要はコミュ障であり、人と話すことが苦痛ということなのである。

それであれば、お菓子を配らないヤツとしてキャラを確立すればよいのだが、そう開き直ることもできないところがコミュ障たる所以である。

お菓子配りは、コミュニケーションのリハビリ、人間関係構築のスモールスタートとして絶好の機会だ。無心で自分の周りの二十人、「おみやげです」と一言添えて無心でお菓子を配ってみようと思う。

それだけのことだけども、それさえも躊躇している自分にしては、大きな一歩となるに違いない。