田舎はいい

とてつもなく田舎でなくとも構わない。いや、田舎が過ぎると、自然の厳しさが身に染みる。都会から適度の距離、車で2,3時間がよい。

マンションではなくて車が2台駐められて、物干し竿があり、木が植えられている庭がある一戸建。日中はやはり暑いが、朝晩は気持ちがよい風が吹く。庭かプランターでトマトやキュウリでも育てれれば、日当たりが良いからスクスク育ち食卓に並ぶ。

都会と比べると人口密度が低いから、外に出てもあまり人と会うことが無い。田舎はコミュニティにおける人の繋がりが強いが、無理して参加する必要はない。周りに人がいないと、孤独が当たり前になる。むしろ孤独感が減る。

多くの地方自治体が移住を呼びかけるが、普通のサラリーマンにとってはハードルが高い。その地においても都会での仕事と同程度の収入を維持することが難しいからだ。

できれば仕事を辞めずに地方に移住が出来るとよい。現在のテレワーク環境で十分可能な職種もあるのではないだろうか。メール、電話、テレビ会議、あとパソコンの画面共有により、会議含め仕事に必要なコミュニケーションはカバーされる。都会を本拠地としている企業が、出勤を不要とする勤務体系を許容、推進する流れが出来ることを望む。

ある人は老親の近くへ、ある人は故郷とは違う新天地へ。都会に一極集中している人口分布を分散させ、かつ田舎では逆に居住地を整理集中させていく。地方自治体、企業、従業員のニーズを一致させることが重要だ。若者に将来を悲観させるのではなく、田舎での生活に希望を見出せること、それが高齢化が進む日本でのソリューションなのであろう。